第136章 どうして彼女なんだ?

骨が砕ける激痛が全身を駆け巡り、田村汐里は涙をあふれさせた。必死にもがくが、橘結衣に喉元を掴まれ、身動きが取れない。ただ、嗚咽混じりに叫び続けるしかなかった。

「汐里!」

田村良樹はその光景を目にして、堪えきれず叫んだ。

目を見開いたまま橘結衣を睨みつける。

「お前、正気か?! 放せ! 今すぐ放せ!」

「田村良樹、そんなに取り乱す必要ある?」橘結衣は横目で彼を一瞥する。「私はただ、あんたの妹が私の友達にやったことを……そのまま返してるだけ」

「狂ってる……お前は狂人だ!」

田村良樹は怒りに任せて拳を振り上げ、橘結衣へ殴りかかった。

だが、拳が届く前に別の隊員二人に腕を掴まれ、...

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